スキーにチャレンジ

我が子が4歳になり、日々の成長には目を見張るばかりです。

昨年は、大きな病気にかかり入院生活も体験しました。

このときばかりは、今後どうなるのだろうかと心配で仕方がありませんでしたが、今は元気に幼稚園にも通うことができています。

退院後は、体調もよくなってきましたので、今年は休みを利用して、連れ合いの実家がある新潟県に帰省をしました。

そして子どもにとって、初めてのスキーにチャレンジをしてきました。

私も連れ合いもスキー経験者ではありますが、他に「教える」といった経験がありませんので、スキースクールに預けることにしました。

当日は少し早起きをし、準備をしてスキー場へ向かいました。

子どもにとっては、全てが初めてのことです。

スキー専用のブーツを履いては「これじゃ歩けない」。

ゴーグルをしては「前が見えにくい」。

などなど、親の私たちは、集合時間までに準備をさせるだけで一苦労…。

やっとのことで、インストラクターとご対面。

最初は「行きたくない」と言っていたのですが、さすが経験豊富なインストラクターです。

一言二言話しをしていたかと思うと、初めてスキーをする我が子に、さっとスキー板を装着させて、あっと言う間にリフトに乗せて連れて行ってしまいました。

私はビデオカメラを片手に、子どもに見つかりにくい場所を探し様子を伺っていました。

(親の姿が見えると、甘えてしまい練習にならない場合があるそうです。)

最初は、インストラクターの両足に挟んでもらう格好で滑る楽しさを教えます。

板を履いて滑るということに慣れてくると、手をつなぎ片側から板をコントロールしてもらいながらゆっくりと滑ります。

約2時間という短い時間にも関わらず、緩い下り坂ではありましたが、最後には手もつながずにニコニコの笑顔で滑っていました。

初めてのスキー体験だったのですが、改めて子どもの成長スピードを感じました。

大人になるとなかなかこう上手くはいきません。

まず頭で考えて、いろいろな所に力が入ってしまうので、余計に思うようにならないのです。

一方、子どもは体の柔らかさもあるのでしょうが、なにより素直に言われたことを受け入れるのが上達の秘訣のようです。

私たちは、人生において経験を積めば積むほど、また成長すればするほど、自分の考え方を変える、あるいは見方を変えることが大変難しくなります。

それは、苦労して身につけたことほど、じっと抱きしめていたいと思うからではないでしょうか。

そのため「素直に聞く」ということは、大人になればなるほど難しくなるようです。

大人になった今の私は、果たして「素直に聞く」「素直に見る」ことがどれくらいできるでしょうか。

【確認事項】このページは、鹿児島教区の若手僧侶が「日頃考えていることやご門徒の方々にお伝えしたいことを発表する場がほしい」との要望を受けて鹿児島教区懇談会が提供しているスペースです。したがって、掲載内容がそのまま鹿児島教区懇談会の総意ではないことを付記しておきます。