やねだんでは、イベントなどで子どもが司会をします。
子どもがひとりでできない場合には高校生とペアを組みます。
石破大臣が来た、小泉進次郎政務官が来た。
100人規模の歓迎行事の進行をしたのは生まれつき吃音(きつおん)症をもつ子ども、元気くんでした。
「おおおははよよようううごござざいます」
と挨拶をしていた小学3年生の元気くんに
「元気、バンザイを言わんか」
と声かけをかけました。
学校の先生や友人たちは驚きました。
テレビ局のカメラマンには
「必ず元気くんをアップで撮っといて、どこかで顔をど〜んと出してやって」
とお願いしました。
石破大臣の歓迎式のとき、その司会を元気くんにさせました。
石破大臣は
「司会が上手ですね」
と言ってくれたので、私は
「大臣、彼は生まれつき吃(ども)りの癖があって努力してやっと言えるようになったんですよ」
って説明したら、石破大臣は、ハンカチで目頭を押さえられました。
小泉進次郎さんが来られたときにもそのことを説明したら、お褒めの言葉をいただきました。
なんと進次郎さんは、全員の前で、
「みなさん、今日は大きな感動をいただきました。元気くんは、言葉と言葉の行間に、えーとか、あーとか、あのーとか、ひと言も言わないで式を進行してくれました。私も今、あーとか、えーとかいうのをやめようと一生懸命努力しているところですが、元気くんは最高に素晴らしい」と。
こんなお褒めの言葉をど〜んと言ってくれたのです。
誰が泣いたと思いますか、元気くんのおかあさんとおじいちゃんですよ。
地域づくりは、感動がなければ居眠りをします。
感動があるから人は「次は何か?」と考えるようになります。
そして、動いたら必ずフォローしてあげましょう。
フォローは何でするのか。
名前でするしかないのです。
地域づくりにおいて大切なことは「あわてるな」「急ぐな」「近道をするな」です。
人徳が備われば、人は必ず引き出してくれます。
私の永遠のテーマは人徳養成です。
『他己満足』を基本にした学びです。
地域づくりには、企業感覚が必須です。
数字で言えないと駄目です。
みなさん、後継者やグループ育成を必ずやってください。
地域づくりには、心から参加してください。
心を揺さぶりさえすれば感動と感謝が生まれます。
命令形では駄目です。
天狗になってはいけません。
感動と感謝の心の揺さぶりがあるから地域づくりは楽しい。
私の地域では3年かかってこのことをクリアし、組織として地域づくりを行ってまいりました。
人徳養成、フォロー、土台づくり、経済的な忍耐力、体力的な忍耐力、情熱的な人には動物さえもついてきます。
これらが私の人生の目標であり、一歩でも近づきたいと思っております。