鹿児島と宇宙と(前期)打ち上がったロケットを見て決めた進路

ご講師:とみなが 和江さん(NPO法人宇宙アドバイザー協会代表理事)

宇宙アドバイザーのとみなが和江です。

私は知覧町霜出(しもいで)の出身で霜出小学校、知覧中学校を卒業して加世田高校に進みました。

高校2年生の夏休みにラジオを聞いていたら

「今、種子島からロケットが打ち上げられました。南の空を見ると見えるかもしれません」

という放送がありました。

まさかと思いつつ自宅の窓から南の空を見たら、本当にロケットが上がっていたのです。

そのとき、ぱっと閃(ひらめ)き私はこの道に進みたいと思いました。

30年前の当時はまだまだ宇宙への仕事は一般的ではなく、どうしたら宇宙に関係する仕事に就けるのかを調べ、宇宙技術開発株式会社に就職実績のあった九州電算機専門学校に進学しました。

その会社に入社したい一心で勉強もがんばり就職が叶いました。

学校から会社へ「宇宙、宇宙」と言ってるおもしろい女子がいるという情報も伝わっていたようです。

会社に入ってからは、種子島宇宙センターでロケットの打ち上げに関する仕事や、つくば宇宙センターで国際宇宙ステーション・日本実験棟『きぼう』のホームページを作成する仕事などを担当しました。

約20年が経ち、会社の業務の枠を越えた仕事にも興味を持つようになり、独立して現在のような仕事をするようになりました。

今は出張宇宙授業ということで小・中・高の学校での講演活動や種子島、内之浦、つくばの宇宙センターツアーの企画などを手掛けています。