報恩講

11月中旬、自坊(お預かりしているお寺)にて、報恩講がおつとまりになりました。

(報恩講とは、浄土真宗をお開きになった親鸞聖人のご祥月命日をご縁として、そのご苦労・ご遺徳をお偲びする、浄土真宗で最も大切な法要です。)

例年のことですが、仏教婦人会の方や、仏教壮年会の方が、数日前から本堂や境内のお掃除をしてくださいました。

阿弥陀さまがご安置されているお内陣も、綺麗にお飾りをし、ご門徒さんがついて下さったお餅をお供えさせていただきました。

いつもとは少し雰囲気の違う厳かな中、おつとまりになった報恩講。

ご門徒さんとともにお正信偈のおつとめをさせていただいているとき、

お経のあと、ご門徒さんとご法話を聴かせていただいているとき、

とても幸せな気持ちになりました。

自分も含め、今ここにいる皆さんが、親鸞様のみ教えに出遇わせていただいて、それを喜ばさせていただいていることが、なんて有り難いことなんだろう、としみじみ感じることでした。

法要が終わったあとは、親鸞様は小豆がお好きだったという、いわれからおぜんざいを皆さんでいただきました。

そこで、

「今年も無事にこうやって報恩講をおつとめ出来てよかったね~」

ってお話しされている方々がいらっしゃいました。

報恩講が、なにか一年の節目になっているような感じに受け取れ、それもまた嬉しく、また頭がさがる思いでした。

阿弥陀様のお話、親鸞様のおみのりのお話しを、ともに喜びあえるなんて、こんなに幸せなことはないな~と、報恩講のご縁をいただき、あらためて思うことでした。

【確認事項】このページは、鹿児島教区の若手僧侶が「日頃考えていることやご門徒の方々にお伝えしたいことを発表する場がほしい」との要望を受けて鹿児島教区懇談会が提供しているスペースです。したがって、掲載内容がそのまま鹿児島教区懇談会の総意ではないことを付記しておきます。