お正月、この言葉の意味

もーいくつ寝ると、おしょーがつーという『お正月』の童謡の歌詞があらわしているように、新しい年のはじめ、お正月をむかえていけることはなんとも楽しみなことですよね。

私も一年を新たな気持ちでむかえることができることをとても喜ばしく感じます。

さて、いつもなにげなしにお正月、という言葉をつかっていますが、皆さんはこの言葉の意味、ご存じでしょうか。

お正月といったら、だいたいではあるのですが、1月1日から3日までの3日間くらいを指しているイメージがあります。

由来などを知らないまま使っていたので、わいた疑問はすぐに調べないと気が済まない私は、早速しらべてみました。

いろいろと調べてみたところ、後述のように、いろいろな説があるようです。

【中国では、古来から1年の始まりの月の事を正月と呼ぶ習慣がありました。

孔子(紀元前551年-紀元前479年)が作ったとされる『春秋』という歴史書には

月:「正月、二月、三月…」という記述が使われており、1年の始まりが正月という記述があります。

『春秋』とは春秋時代(紀元前770年~)の年・月・日と出来事を記述した歴史書です。】

【仏教の修正会が修正する月を正月とするもいわれていますが、仏教を始めた釈迦が誕生したのが、紀元前466年の為、この記述以前に、年の始まりは正月と呼ばれていました。

釈迦の誕生以前に春秋という書物は存在していました。】

【秦の始皇帝を降誕の月を政月(せいぐゎつ)と言っていたのが正月となったとの記述もありますが、秦の始皇帝の誕生は紀元前259年の為、それ以前に正月という言葉はありました。】

なにげなく使っていた言葉が、ほんとうに諸説あるのだなぁと感じ、新しい知識を得て新しい年の尊い命をいただけたことがなんとも有り難いことだと喜ばせていただけました。

今年もまた一年、一生懸命毎日をすごさせていただきたいと思います。

【確認事項】このページは、鹿児島教区の若手僧侶が「日頃考えていることやご門徒の方々にお伝えしたいことを発表する場がほしい」との要望を受けて鹿児島教区懇談会が提供しているスペースです。したがって、掲載内容がそのまま鹿児島教区懇談会の総意ではないことを付記しておきます。