絵本

先日、友人と、ふらっと本屋さんに立ち寄ったときに、

「100万回生きたねこ」

という絵本を友人にオススメされました。

100万回も死んで、

100万回も生きたねこがいました。

王様、船乗り、手品使い、どろぼう、おばあさん、女の子など。

100万人の人が

そのねこをかわいがり、

100万人の人が

そのねこが死んだときに泣きました。

あるときねこは

誰のねこでもない、

のらねこになりました。

自分が大好きなねこは、

めすねこたちにちやほやされて有頂天になりますが、

一匹の白く美しいねこに魅せられます。

やがて子どもが生まれ、

自分よりも大切な家族を持つことに。

そして

100万回死んでも悲しくなかったねこは、

はじめて愛することを知り、

愛する者を失って涙を流します。

100万回も生き返って

いろんな飼い主に愛されてきたねこは、

これまで一度も、

自分を好きになったことがなかったんです。

何回も生き返って、

自由なのらねこになったねこ。

自分が愛した、

たった一匹のねこに愛されたねこは、

その後もう、

生き返ることはありませんでした。

家族でも、友人でも、恋人でも、

「誰かを愛すること」の大切さを

教えてもらえた気がしました。

【確認事項】このページは、鹿児島教区の若手僧侶が「日頃考えていることやご門徒の方々にお伝えしたいことを発表する場がほしい」との要望を受けて鹿児島教区懇談会が提供しているスペースです。したがって、掲載内容がそのまま鹿児島教区懇談会の総意ではないことを付記しておきます。