日常の何気ないところにある気付き

つい最近鹿児島市内からご夫婦が訪ねてこられました。

聞けば「御本尊を拝観したい」とのことでしたので、本堂にご案内しました。

外陣よりうっとりと阿弥陀さまを眺めておられたので、

「よろしければ、中にお入りになってどうぞご覧ください」

と申しましたところ、

「ありがとうございます!」

と、内陣へ上がられ、それはそれはいろいろな角度から写真を撮り、まるでアイドルを見ているのかと思うほどでした。

その方がふと

「毎日この御本尊を拝めることができるなんてなんて、幸せなんでしょう。とてもうらやましい」

とおっしゃいました。

その時、はっとしました。

ご本尊が、そこにあることに慣れてしまっていた自分に。

日常の何気ないところにある気付きって、大切だと思うことでした。

【確認事項】このページは、鹿児島教区の若手僧侶が「日頃考えていることやご門徒の方々にお伝えしたいことを発表する場がほしい」との要望を受けて鹿児島教区懇談会が提供しているスペースです。したがって、掲載内容がそのまま鹿児島教区懇談会の総意ではないことを付記しておきます。