北京オリンピックが開催されました

新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るう中、人権問題で非難が集まる中国において、先月、厳しい感染対策が施される中で北京オリンピックが開催されました。

スキージャンプのスーツ規定違反による複数人の失格問題やフィギアスケート選手のドーピング問題など、様々な問題が起こる異例の状況下ではありましたが、各国の選手はそれぞれに精一杯できる力を尽くして世界中の人々に感動を与えてくれました。

今、新型コロナウイルスは、デルタ株からオミクロン株に置き換わり感染が広がっています。海外においてはマスクの着用が不要になったり、海外からの入国者に対する隔離措置の撤廃等が実施され、経済活動重視政策に転換した国もあるようです。

日本においては、そこまではなかなか進まないのが現状です。3回目のワクチン接種が漸く医療従事者・高齢の方々・基礎疾患のある方々を優先して始まっています。また、希望する人には、大規模接種会場等において接種することもできる環境が少しずつ整ってきています。私の母にもワクチン接種の案内が届き、先月3回目の接種を受けることができました。本人は副反応が心配で接種を躊躇していましたが、接種後、少し痛みはあったものの大きな副反応もなく一安心したことでした。

デルタ株に比べてオミクロン株は重症になる確率が低いようですが、感染力が強いため基礎疾患のある人や高齢者が感染すると重症化したり亡くなられたりしていることが報じられ、注意喚起が継続されています。

さらに世界各国においてオミクロン株から変異したステルスオミクロン株がじわじわと広がってきているようです。オミクロン株よりもさらに高い感染力をもっているようなので、さらなる警戒が必要とされます。ウイルスの特徴とはいえ、何度も変異を繰り返して、なかなか終息がみえないため、悩みの種はつきないことです。

しかしながら、私たちは日々できることを着実に行っていくしかありません。手洗い・うがいやマスク着用など基本的なことをしっかりと行い、3回目のワクチン接種が早く多くの人々に行われることを望むことです。テレビ等の報道によると、国内でも飲み薬の治療薬が出来てきているようです。今後、少しでも安心できる要素が増えていくことを願うことです。

最後になりますが、今は自分や家族そして身近な方々がいつどこで感染してもおかしくない状況にあります。もし感染した場合どう対処していけばいいのか、今のうちからシミュレーションして考えておくべきかと思うことです。また、感染した人を差別するようなことが決してないようにしたいものです。

【確認事項】このページは、鹿児島教区の若手僧侶が「日頃考えていることやご門徒の方々にお伝えしたいことを発表する場がほしい」との要望を受けて鹿児島教区懇談会が提供しているスペースです。したがって、掲載内容がそのまま鹿児島教区懇談会の総意ではないことを付記しておきます。