「子ども食堂の一歩先の支援」

お寺に嫁いでやがて20年になります。

他県から嫁いだこともあり、知り合いは無く寂しい日々を楽しくしてくれたのはママ友の存在でした。

娘が1歳になる頃、数名のママ友に声をかけ、自主サークルをお寺で始めました。

それが、地域の社会福祉協議会の子育てサロンとして活動の幅を広げ、地域の民生委員さん方と活動を継続しています。

長く活動を続けている間には、いろいろな変化もありました。

昨今の社会情勢を受けて、最も賑わっているのは毎月1回の子ども食堂です。

続けていく中で、最近は食の支援と共に物品の支援も必要になってきたと、つくづく感じるようになりました。

そこで、家庭で不要になった物を無料で提供してもらい、無料で必要な方に届けるという「子ども百貨店」を新たに始めました。

ネーミングは「子ども食堂」になぞらえて、昨年の活動からそう名付けているのですが、実はこの取り組みは自主サークル時代からの人気企画でした。

子ども服も知り合いがいないとお下がり物も下がってくることはありません。

そんな私に、ひょんなところからお下がり物が送ってきたことは、とてもありがたい経験でした。

この15年間人気企画だったお下がり物の提供会は、「子ども百貨店」ということにグレードアップしています。

その「子ども百貨店」の常設店舗開店を目指して、目下空き家を再生中です。

気がつけば沼にはまってしまったという感じですが、「地域活動に終わりは無いなあ」と思っているところです。

【確認事項】このページは、鹿児島教区の若手僧侶が「日頃考えていることやご門徒の方々にお伝えしたいことを発表する場がほしい」との要望を受けて鹿児島教区懇談会が提供しているスペースです。したがって、掲載内容がそのまま鹿児島教区懇談会の総意ではないことを付記しておきます。