昨年は叔父をはじめ近しい方との別れの多い一年でありました。
叔父の往生より時が経ち、初七日法要、四十九日法要を迎え、気が付けば半年が過ぎ行きました。月命日や日々のふとした時に叔父との思い出を思い起こし、「あんなことがあったな、こんなこともあったな」と懐かしさとともに寂しさも感じることでありました。
しかしある時、その記憶の中に浮かんでくるのは叔父だけでなく、同じく往生していった父や祖母、また元気に暮らしている母や妹、ご門徒の方であったりと多くの方も出てくることに気づいた時、どれだけ多くの方に尊いご縁をいただいてきたか、またこれからもいただいていくか、考えさせられることでありました。
一人で生きていくことのできない我が身であるにもかかわらず、そのことに気づくことのできない、気づこうとしない我が身のありようであり、そんな独りよがりの我が身を願いとしてはたらいてくださる阿弥陀様の願いに照らされ、つつまれながらの命をいただく事であったなとありがたい「気づきのご縁」を叔父が結んでくださったことでありました。
日々、おかげさまの日暮らしを送らせていただきましょう。