サンスクリット語「グフヤ」の訳語で、教えの内容やその説きかたについて述べる語です。
仏の教えが奥深くて、その境地から遠い凡夫には理解できないこと、あるいはそのような深遠な教えの事。
また、仏がその教えを寓意や隠喩の形で説くことをいいます。
それが一般語彙に入って、単に隠して人に知らせないことの意味として用いられるようになりました。
このような用例は平安時代にも見られますが、一般に流布するのは中世以降で、室町時代の末期には「秘密する」という語もありました。
なお、これは単なる「隱し事」の意味です。