本来は「こうずい」と発音し、サンスクリット語「ガンダヴァ−リ」の訳語です。
諸種の香を混ぜた水のことで、仏前に供えたり、身体の清浄を保つため身にふりかけたり、仏具・仏殿をきよめたりするのに用いました。
「こうすい」という読み方は江戸末期以降のもので、日本最初の和英辞典であるヘボンの『和英語林集成』では「こうすい」という読みでコロン水のような「Perfumed water」と説明してあります。
ちなみに、仏法の功徳を香にたとえて、教えを聞くことを「聞香(もんこう)」といいました。
日本語の「香をきく」というのは、その訓読から生じた言葉とされています。