♪あれ松虫が鳴いている
チンチロチンチロチンチロリン
あれ鈴虫も鳴きだした
リンリンリンリンリンリン
秋の夜長を鳴きとおす
ああおもしろい虫の声
♪きりきりきりきりきりぎりす
ガチャガチャガチャガチャくつわ虫
あとから馬おい追いついて
チョンチョンチョンチョンスーイッチョン
秋の夜長を鳴きとおす
ああおもしろい虫の声
誰もが一度は歌ったことがあると思う童謡、
「虫の声」
日が暮れてくると鳴き出す様々な虫の声を聞きながら、
「こんな声がするね。」
と、縁側に座りながら話されていた方もいるのでは、と思います。
朝晩が少しずつ涼しく感じられ始めた先日の夜、自室の窓を開け、テレビも消して、ボーッとしていた時のことです。
窓の外からチリリリ、チリリリと聞こえてきました。
「まだここにも虫っていたんだ…」
数年前から、地元で区画整理が進められており、田んぼも畑もなくなってきています。
幼い頃、火の用心のカチカチの当番が回ってくると、よく父親と一緒に出かけ、蛍を見つけたり、童謡の虫の声を歌ったりしていました。
自らも成長し、いつの間にか昆虫嫌いにもなり、また近所に田んぼも畑もなくなった今、虫の声なんて気にもとめていませんでした。
でもほんの少し、時間をゆっくり進めてみると、普段は全く気にもとめていなかったことが見えてくるものなんですね。
暑い日が続き、まだまだ秋は遠いと思っていましたが、確実に秋はもうそこまでやって来ていました。
その日以来、時々
「虫の声」
を口ずさんでしまっている私です。