報恩 おかげさまと 生かされて

 あなたは、日頃どういう時に「ありがとうございます」と言いますか? 誰かに何かを頂いた時ですか? それとも何かをしてもらった時ですか? 私達は、必ず他人に助けてもらったり、何か物をもらったりした時にはお礼の言葉を口にします。

 「ありがとう」と、その一言を言ったり、言われたりするだけで、私達の気持ちはなごやかになります。

「ありがとう」は感謝のこころを表す言葉ですが、一日の生活を振り返ってみた時に、この言葉をどこか口にする場面がありますか? また、その感謝の思いを持つことがありますか?

 例えば、食事の時には「いただきます」と手を合わせますが、これは感謝を表す行為です。

食事とは「いのちをいただくこと」に他ならないからです。

「この命をいただいているお陰で、私の命が長らえている」との思いが、感謝の思いとなり手を合わさせるのです。

 私達は、決して一人では生きていけない存在です。

動物や植物の命をいただき、周りの人々に支えられて、まさに「生かされて」生きています。

この事実に目覚め、「お蔭さま」と思う心を忘れることなく、一日一日を過ごして行きたいものです。