先月、鹿児島別院において雅楽の研修会が開催されました。
今年の11月に鹿児島別院にて勤修される親鸞聖人750回大遠忌法要をお迎えするにあたり、ご講師をお招きしてご指導頂いたことです。
最初に、全体で打ち物(かっこ・たいこ・しょうこ)の打ち方・作法等について説明を受けた後、しちりき・龍笛・笙の三つの楽器にわかれて、各楽器それぞれにご講師の先生より法要にて奏楽される曲目に沿って細かい指導がありました。
最後に、3つの楽器と打ち物も交えて奏楽がなされました。
各楽器それぞれに練習にて指摘されたところを意識しながらまた、お互いの楽器の音を聞きながら、同時に打ち物に合わせて奏楽がなされました。
私自身、ご本山で雅楽の勉強をさせて頂いたときから気づけばもう17年の歳月が経過しています。
楽器の奏楽の際の指の使い方・打ち物の打ち方など、記憶が曖昧になってきている部分もありました。
そういった意味でも今回の練習会で、先生の指導によりその曖昧な部分がはっきりとなったことは有難いことでした。
また、今回の研修で日頃の自分自身の練習不足を感じ、学ぶことの大切さを改めて気づかされたことです。
11月のご法要では、ご門主さま・新門さまがご出座されます。
とくに、ご門主さまは来年の6月に退任されることが決まっておられます。
そういう意味でも、ご門主として鹿児島に来られるのはこれが最後のご縁ではなかろうかと思います。
もう少しでご門主さまから新門さまへと法灯が受け継がれようとする時期に、ご門主さま・新門さまがご出座されるその場にて、奏楽させていただくことを有難く思うことです。
法要では、今回の研修で学ばせていただいたことをしっかりと生かしながらご法要をお迎えできればと思うことです。
お気楽コラム(中期)