皆様のお宅ではお仏壇をおむかえされていらっしゃいますでしょうか。
浄土真宗門徒として、お宅にお仏壇がない場合にはぜひこの機会におむかえくださったらと思います。
さて、皆様もご存じのことかと思いますが、一口に仏壇といっても、宗派によって形や模様など、様々な違いがあり、大きさも様々です。
また、様式は同じであっても、素材の違いにより、随分と雰囲気が変わります。
よって、お仏壇をお迎えになる場合は、寺院に相談し、実際に仏具を取り扱う仏具屋さんに足を運んでみることをお勧め致します。
まず、仏具屋さんに行かれましたら、店員さんに『浄土真宗本願寺派』の仏壇をおむかえしたいのですが、とお尋ね下さい。
すると、浄土真宗本願寺派の様式のお仏壇がある場所まで案内してくださると思います。
先ほど申しましたが、最近の仏壇はいろんな種類のものがございます(様式は同じでも)。
金仏壇は、白木を素地に漆やカシューなどで仕上げ、金箔や金粉で装飾を施した仏壇のことで、皆さんもよく目にする仏壇であると思います。
「塗り仏壇」とも呼ばれています
唐木仏壇は、黒檀や紫檀などの輸入銘木や、ケヤキや桑などの国産の銘木を使い、木材の木目を生かして造られた仏壇のことをいいます。
これまで浄土真宗ではそれほど用いられていなかったものですが、シンプルな形が人気で、近年増加傾向にあるようです。
最近では、家具調仏壇というものもあります。
日本の都市型住居に合うようにデザインされた、家具のようにすっきりとしたデザインのお仏壇のことです。
「家具調仏壇」は一般に、インテリア性を重視したすっきりとしたデザインとなって、伝統仏壇の特徴である欄間彫刻や宮殿、障子も用いられていないものも多くあり、また、ガラス扉や椅子付きのもの、天井に照明が付き、LEDを使用したものもあります。
このように様々なデザインの仏壇があります。
お浄土の荘厳な様子を象徴的な形で表したのが、お寺の本堂の内陣(阿弥陀様がご安置してあるところ)です。
そして、その内陣を縮小して各ご家庭に阿弥陀様をお迎えすることができるようにしたのがお仏壇なのです。
お仏壇をお迎えする場合は、お宅の中心として家族みんなが集まり、お参りがしやすく、大きさやデザインにこだわるのではなく、そのお宅にあったものをおむかえ下さることが重要です(もちろん様式は浄土真宗の物である必要があります)。
新しいお仏壇を購入して阿弥陀さまをお迎えした時の法要を、「入仏法要」とか「お紐とき」と言います。
入仏法要とは、仏さまに魂が入るという事ではなく、仏さまをお迎えしご安置できた事を慶び、お徳を讃えるという事で、お紐ときとは、ご本山からお迎えした掛け軸のご絵像の紐をといてお仏壇におかけするというところからきています。
この場合、阿弥陀さまのご絵像は仏壇店からではなく、京都のご本山・西本願寺からお迎えしましょう。