大いに笑って泣いた結婚式

年末、友人の結婚式があり、宮城県の仙台を訪れました。

この友人は東日本大震災のボランティアを通して知り合った友人です。

初めて会ったのは2011年6月末だったでしょうか。

震災が起こらなければ出会うことのなかった友だちの結婚式。

そして一同に介したボランティア仲間たち。

実際に被災した、別の友人に そのことを話すと

「東日本大震災は、多くのものを奪っていった。でも、与えてくれたものも多かったんだね。」

と言っていました。

確かに、多くのものを奪っていった震災だったと思います。

実際に被災したわけではないので、どれだけ 現地を訪れても、話を聞いても、写真やテレビで見ても、被災された方々 お一人お一人の気持ちはわかりません。

その一言を私に言ってくれた友人の言葉、また 多くの人たちと出会えた事が嬉しいと言われた被災された知人の言葉。

ボランティアを通して出会った仲間たちが全力でお祝いした結婚式。

そして同じくボランティアで知り合ったイチゴ農家さんのいちごがデザートに出てくるような結婚式。

大いに笑って泣いた結婚式。

誰もが妹みたいに思ってたであろう新婦。

笑ってるのか泣いてるのかわからないくらい、常に笑ってるか 泣いてるか どちらかの新婦。

悩みがあったら すぐに連絡をしてくるような新婦。

何度も言うようですが、東日本大震災が起こらなければ出会うことも、知り合うこともなかった友人の結婚式に立ち会えたことを、本当に本当に嬉しく思いました。

「東日本大震災は、多くのものを奪っていった。でも、与えてくれたものも多かったんだね」

と言ってくれた友人の言葉に、重みを感じました。

付き合いで結婚式に出席することも多くなった年齢にもなってきましたが、こんなに 笑顔と泣き顔になった結婚式は久しぶりでした。

おめでとう!

…でも、あまりの寒さに友人たち数人が体調を崩し、披露宴前の空き時間には、ホテルのラウンジで とりあえず葛根湯で乾杯してました^^;

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