お仏壇には金や唐木などいろいろありますが、西本願寺の門徒はどれを選べばよいですか。

皆さんは、「お仏壇」というとどのような色や形をイメージするでしょうか。

私は、金仏壇(白木に漆を塗り、金箔や金粉を施してある仏壇)が頭に思い浮かびます。

また、仏壇というとこれ以外にも唐木仏壇(唐木が使用された仏壇)や、最近ですと家具調仏壇(都市型仏壇ともいう)といった都市型住宅に合うようにデザインされたモダンなもの(欄間彫刻や宮殿がなく、障子も用いないことが多く、ガラス扉を採用したりしているもの)もあります。

西本願寺のご門徒の方は、種類の多さからどの仏壇を選べばよいか戸惑う方もいらっしゃるのではないかと思います。

まずそもそも、仏壇の意味を知ることが大切です。

金仏壇は、無量光明土という光り輝く阿弥陀如来の浄土の世界を表しています。

金色の装飾が用いられるのも、お浄土の輝く世界を表現しているのです。

また、お仏壇は、寺院の本堂を小さく凝縮して、自宅でもお参りができるようにしているという意味合いもあります。

つまり、仏壇の形というのは、それぞれの寺院の本堂の仕様の違いととらえていただいて差し支えないと思います。

ですから、西本願寺と東本願寺での柱や金具、金と漆の仕上げの違いや宮殿の形状の違いなどはそれぞれの宗派の本堂の仕様の違いと同じわけですから、異なってくるのです。

本堂と家の仏壇は大きさこそ異なりますが、意味はまったく同じなのです。

このようなことから、浄土真宗では、お浄土のまばゆく輝く世界を表現しているということからも、金仏壇が伝統的にも用いられてきましたし、おすすめをしております。

お仏壇へのお参りを通して、み教えをいただき、教えをよろこぶという尊き縁としていただけたらと思います。