浄土真宗のお念珠は、数取りができないように房の部分が『蓮如結び』と呼ばれる形状になっております。
煩悩具足、ありのまま、そのままの私たちをすくいとってくださる阿弥陀如来の教えですので、念珠を繰ることによって煩悩の火を消すという意味がないためです。
お念珠自体に形や数が特別に決まっているわけではありませんが、一般的には主玉108つ、親玉2つ、四天玉4つから構成されており、これを二重にして用います。
短い長さのものですと、主玉54または27といった数になり、二重にしないで用います。
二重でつかうながいものの片方の房が最初に申しました『蓮如結び』という結ばれ方をしているという特徴があります。
さて、持ち方、かけ方ですが、これは西本願寺と東本願寺では少々異なります。
西本願寺(本願寺派)では、お念珠を二重にしたあとに、合掌した手にかけ、房を下に垂らした状態で持ちます。
東本願寺(大谷派)では、二重にしたお念珠の親指と人差し指の間ではさみ、房は左手側に垂らして持ちます。
非常に簡単な言い方をすると房を下側にして持つのが西本願寺、房を上にして持つのが東本願寺とおもっていただいて差し支えないです。
宗派によってこのような違いがありますので、適した持ち方をして、より深く阿弥陀如来の救いの教えに深く出逢っていただきたいと思います。