先月はリオデジャネイロオリンピックが開催されました。
大会前は、スタジアム等の建設の遅れや治安の悪さが懸念されたり、ジカ熱感染等を危惧して出場を辞退する選手もあったりと色々な課題がありました。
様々な問題を抱えながらも無事オリンピックが終了し、世界各国の人々がブラジルを知るよい機会となりました。
我が家でも、娘が今回のオリンピックを縁としてブラジルのことを自由研究で取り上げていました。
今回のオリンピックで日本は、過去最多だった2012年ロンドン五輪のメダル獲得総数38個(金7、銀14、銅17)を更新し、41個(金12、銀8、銅21)のメダルを獲得しました。
選手個人の努力はもちろんのこと、ナショナルトレーニングセンターの365日、24時間の稼働体制など医科学サポートの充実などその一因として挙げられています。
水泳男子の金メダル、体操男子の金メダル、レスリング女子の金メダルをはじめ、どの試合も印象的でした。
その中でも個人的には、自分自身が小さい頃に柔道をしていたこともあり、柔道男子に特に強い感銘をおぼえました。
前回のロンドン大会では、史上初めて男子は金メダルがなく、それだけに巻き返しを期して臨んだ今大会では、男子が全階級メダルを獲得するという見事な結果を残しました。
4年前に柔道男子再建を託された井上康生監督は、それまでのど根性的な練習量重視の練習法を改め、選手の肉体改造の他、他格闘技等を学び、良いと思ったことは積極的に練習に取り入れるなどの改革を行ったそうです。
井上監督は、全階級でメダルを獲得した選手に対して「この7人は歴史に大きく名を刻んでくれた」と、メダルの色に関係なく全ての選手の健闘を称えました。
そして、選手とのこれまでの4年間について声を詰まらせながら「ただ選手を信じること。
それだけだったと思います。」と、これまでの4年間に様々な思いをめぐらせながら語っておられました。
監督が選手に対して、全身全霊をかけて指導し、選手を心から信頼していること。
そしてその思いが選手たちにもひしひしと伝わっていったからこそ、選手たちも監督のためにメダルをかけてあげたいという気持ちが強くなったのではないかと思います。
4年後は、東京で1964年以来2度目のオリンピックが開催されます。
東京での開催については、周知の通り競技場の建設費用をはじめ、様々な問題が横たわっていますが、粛々と準備がなされ、無事立派な大会が開催されることを今から楽しみにしています。