「ひとの振り見て・・・」

むかしむかしのこと。

ある先輩に、こんな言葉を言われました。

「人の振り見て、我が振り気づけ」と。

そして、先輩は“ことわざに、人の振り見て我が振り直せとあるが、直すにはまず、自分のこととして気づいていくことが大事である”というような感じのことを言われたのでした。

近頃、その先輩の言葉がよく思い返されます。

先月のことになりますが、私的に世間を賑わせた出来事で、様々な言葉の使い方、発言がありました。

政治家の方々の発言であったり、芸能人の夫婦の発言(これに関しては一方的な暴露発言)であったり・・・。

メディアが毎日のように取り上げ、それに乗っかって、ついつい目にしてしまう私なのですが、“よく、あんな汚い言葉が出てくるなあ”、“言っていいことと悪いことも分からないのか!”と、あくまで他人事として見ていたのです。

ん?ちょっと待てよ。

・・・・自分はどうなのだろう。

「人の振り見て、我が振り気づけ」先輩の言葉の登場です。

果たして、自分はきちんとした言葉使いや発言をしているのだろうか。

イライラしている時や、バタバタしている時、相手のことなど考えず、つい乱暴な言葉を口にしてしまっている自分に気づかされるのでありました。

他人をとやかく言う前に、まず自分の振りを見つめていく、気づいていくことが大事だと改めて先輩の言葉に教えられたことです。

そして、言葉を使う者として、『仏説無量寿経』というお経の中の「和顔愛語〈わげんあいご〉~和やかな笑顔で優しい思いやりのある言葉をもって人に接する~」を実践していかなければと自分に言い聞かせています。

【確認事項】このページは、鹿児島教区の若手僧侶が「日頃考えていることやご門徒の方々にお伝えしたいことを発表する場がほしい」との要望を受けて鹿児島教区懇談会が提供しているスペースです。したがって、掲載内容がそのまま鹿児島教区懇談会の総意ではないことを付記しておきます。