平成30年6月法話 『一人では何もできない お陰さま』(前期)

先月、鹿児島にて第34回仏教婦人大会が開催されました。

九州・沖縄から5000人を超える参加者が集う大きな大会でした。

縁あって、私も大会スタッフとして関わらせていただいた中に、いろいろと勉強させていただいたことです。

スタッフのほぼ全員が5000人規模の大会を企画するのは初めての中で、どうすればいいのか分からないまま何度も何度も会議を重ねました。

一人一人に思いがあり、時には意見がぶつかりあうこともありましたが、みんな“大会の成功”という共通の目的の中で、どうにか大会を終えることができました。

大会を通じて、たくさんの方々の協力のおかげで無事に終えることができたと、つくづく思うことです。

いろいろ思いはあっても、一人ではできるはずもなく、多くの協力がなければ当然できないことです。

その協力の中には、私の気づいたところもあれば、気づいていないところも多くあったことでしょう。

気づくところには、“ありがとう”と感謝しますが、気づいていないところにもたくさんの協力があったことでしょう。

気づいていない、目に見えない“かげ”のはたらきに、先達はおかげさまと大切にされてきました。

また、“すべてのものはつながりあって存在している”と説かれたお釈迦様の教えが身にしみることでもありました。

つながりの中で、目に見えるもの、目に見えないもののおかげでありました。

“ありがとう”と“おかげさま”のこころを改めて感じさせていただいた大会に関わらせていただき、有り難いことでした。