【ご法事】

先日、久しぶりに実家でご法事がありました。

コロナ騒動が始まり3年経ちます。年に2回、6月と12月につとめていた祥月命日のご法事(私の地元ではお茶講「おちゃご」という)をズルズルと延期、中止とおつとめできていませんでした。

その間に祖父の十三回忌、祖母の七回忌が過ぎ、「そろそろ親族を集めてきちんとした法事を」とのことで、この秋にやっとおつとめすることができたのでした。

もともと親族の多い家系で、毎回の「おちゃご」も30人~40人ほど集まるのですが、今回は節目の法事ということで私の祖父(9人弟妹)の親戚関係に加え、曽祖父(8人弟妹)の代からの親戚にも声をかけ、50人以上が集う賑やかなご法事となりました。

直前まで、「無事にできるだろうか」と心配しましたが、コロナの第7波が落ち着き、第8波の始まる前で、結果的にはちょうど良い時期でした。

祖父を長男とした9人弟妹はとても仲が良く、冠婚葬祭で集まるのを楽しみにしていましたが、それぞれだんだんと歳を重ね、加えてコロナのご時世となり、遠方から集まるのも困難になってきました。

そんな中、無理を承知でのご案内でしたが、遠方からも子や孫を連れ、「今回が最後かもしれん」と楽しみに集い、「久しぶりに会えた」と、喜ぶ姿が嬉しい限りでした。

昔のアルバムを引っ張り出し、みんなで見ながら、昔話や近況報告で盛り上がりました。こんな賑やかなご法事になり、祖父母もさぞかし嬉しかったことだろうとおもいます。

コロナ禍でお葬儀もご法事も簡素になりつつありますが、「やっぱり賑々しいほうが嬉しくありがたいなぁ」と改めて感じた尊いご縁となりました。

【確認事項】このページは、鹿児島教区の若手僧侶が「日頃考えていることやご門徒の方々にお伝えしたいことを発表する場がほしい」との要望を受けて鹿児島教区懇談会が提供しているスペースです。したがって、掲載内容がそのまま鹿児島教区懇談会の総意ではないことを付記しておきます。