4月になりました。

4月になりました。

みなさん、いかがお過ごしでしょうか。

新たな生活をスタートされた人も多くおられることでしょう。

この時期、初々しい新社会人や幼さが残る大学生をよくお見かけいたします。

私も毎年変わらぬ4月であるようで、娘の進学や進級、友人の転勤など生活の変化を感じるものです。

そうしたとき、私も小学校への入学、卒業、そして中学校への進学、卒業。

その中で様々な出会いと別れがあったと、懐かしく思い出されると同時に、時の流れの早さを感じるものです。

一方で、今までの時の流れの早さを感じるとともに、これから過ぎ去る時間の早さに恐怖をおぼえるものです。

今までの時の流れが続くのですから、あっという間に歳をとり、そして命終えていくことでしょう。

そう考えますと、大変恐いものです。

しかし、生まれたものはいつしか命尽きていく。

まさしく諸行無常の世の中にあって、私たちは死から逃れようがないものです。

最期の時をどのように迎えるか、それが問われるのが、

「今」なのでしょう。

今を後悔なく過ごせることができれば、最期の時を不安をもって迎えることはないでしょう。

では、後悔とは何なのか。

行ったことに後悔する人は、おそらく多くはないことでしょう。

多くの人は、やらなかった事に後悔するものです。

チャレンジして失敗しても後悔は残りません。

後悔をおそれてチャレンジしなかった事に後悔するものです。

是非、新生活を迎えられた方も、毎年同じような4月だなぁと思われている方も、命尽きることに不安をおぼえないためにも、今このときを一生懸命生きてみてください。

もちろん、この私もですが。

【確認事項】このページは、鹿児島教区の若手僧侶が「日頃考えていることやご門徒の方々にお伝えしたいことを発表する場がほしい」との要望を受けて鹿児島教区懇談会が提供しているスペースです。したがって、掲載内容がそのまま鹿児島教区懇談会の総意ではないことを付記しておきます。