(西田)
映画に携わった人たちのことを〇〇組といいますが、今回は佐々部組のスタッフお一人おひとりのこの映画にかける情熱に支えられました。
一之宮神社の夜のシーンは5月に撮影したため、夜になると肌寒かったのに、200人くらいの方々が集まってくださいました。
また、真砂の婦人会の方々が毎日炊き出しでお弁当やカレーを作ってくださったりしましたね、
(佐々部)
最初の仏壇のシーンで、仏壇の上にご先祖さま2人の写真があったのですが、実は女性の写真は炊き出し隊のリーダーだったんですよ。
ちなみに、男性の写真は鴨池地区の自治会長さんです。
(西田)
今日、お見えになっていますね。
ようこそ、生き返って来られました?。
(佐々部)
もう一つ写真のことで言えば、やっぱり沢村一樹さんの写真のところで一番大きな笑いが出ましたよね。
実は僕、3年前に沢村くん主演のスペシャルドラマを監督したのですが、「今回の写真に誰がいいかなぁ」と考えていたんですね。
僕の世代だと定岡正二さんかなあとか思っていたんですけど、今、沢村くんはエロ男爵として全国区だし、そこで笑うシーンにしようと思ったので、沢村くんに「ノーギャラだけど、映画に出てよ」と言って、出てもらいました。
彼と話をしていたら、この舞台となった「とら屋」さんから歩いて4~5分のところが彼の実家なんですね。
「こういう形ででも、自分の地元が映る映画に出演できることが嬉しい」と、私に言ってくれたことをすごく鮮明に覚えています。
(西田)
今回出演した俳優たちは、みんな佐々部監督と仕事をしたいんですね。
だからこそ、他の映画からすると、かなり低いギャラで素晴らしい女優さん達が出演してくれたんです。
私は、美人に囲まれて幸せでしたよ。
(佐々部)
僕のギャラもすごく安かったですけどね。
(西田)
それは、長年かけてお返ししたいと思います(笑)