「先生!今日は何して遊ぶの?」
「ボクは外で遊びたいな!」
「いいや、私はお部屋のなかがいい」
これは、私のお寺でおこなっているキッズサンガの一場面です。
月に一度、主に第4土曜日におこなっていますので、「土曜サンガ」と呼んでいます。
主として、お寺が関係する社会福祉法人が運営する児童クラブの子どもたちがやって来ます。
「らいはいのうた」等のお勤めをし、子どもたち向けの法話をおこないます。
法話といっても難しい話はできません。
時にはペープサートや絵本などを使いながら、仏さまのお慈悲のお話をさせていただくのが精一杯です。
そしてメインは、なんといってもやっぱり子どもたちの遊びです!
あやとりを使った遊び、ちょっと頭を使った遊び等々。
時には、お寺の境内を目一杯使った缶蹴りもします。
隠れるところがいっぱいあるお寺での缶蹴りは、普段の小学校や児童クラブでは体験できないため、子どもたちは夢中になって遊びます。
たくさん体を動かした最後には、みんなでおやつタイムです!
思えば、先代の頃より、土曜サンガばかりでなく、私のお寺には子どもたちがやってくる機会が多くあります。
こども園児たちによる毎月一度の本堂参り、七草法要、こども報恩講、ドキドキワクワクの夏休みのサマースクール等々。
なぜ、こんなに子どもたちの来る機会が多いのか考えたことがあります。
やがて大人になり、お寺に帰ってきてほしい、そのための種を蒔いているのではないか等々。
いろいろ理由を思いつきましたが、大きな理由の一つには、子どもたちの居場所の一つを提供している、ということがあると思われます。
目一杯遊べる場所としてのお寺、安心してくつろげる場所としてのお寺。
ここにいてもいいんだよ、と安心を与えることができるお寺。
そうなれば、それが心の原風景となって、あたかも鮭が生まれ育った川に帰ってくるように、大人になり、あるいは年老い、お寺に帰ってくる。
そんなお寺であり続けてほしいと思います。