『お仏飯は、毎朝お供えしなければいけませんか?』

お仏飯は、本来ならば努めて、毎朝炊きたてのご飯をお供えされることが望ましいあり方です。

京都のご本山(西本願寺)では、毎朝のお晨朝(朝のお勤め)が始まる前にお仏飯をお供えして、正午までに下げるというのが通例となっています。

一般のお寺、そして家庭においてもこれに倣い、毎朝お供えする姿勢はきちんと見習っていきたいものです。

しかしながら、近頃の傾向としてパン食が増えたり、また毎朝ご飯を炊くという生活の習慣も今は減りつつあるようにも見受けられまい。

そこで、毎朝とまではいかなくても、せめてご飯が炊きあがった時は、自分たちが真っ先に手をつけるのではなく、まずはお仏壇にお仏飯をお供えしてみんなでお参りし、それから食事をするということを心がけていただきたいと思います。

お仏壇を中心とする生活の中に、今まで気付かなかったこと、あまり深くは考えなかったことも、有難いことでした、お陰様でしたと頷いていくことの出来る視点が恵まれるのではないかと思います。