日本中が、例年になく厳しい寒さの冬を迎えています。
報道によると、戦後観測史上、一番の寒さになるとのことです。
これは南国鹿児島も例外ではありません。
特に、昨年12月22日に降った88年ぶりの大雪には本当に驚きました。
「まさか鹿児島で雪かきをすることになるとは…」 境内の雪をかきわけながら、ふと6年前のことを思い出しました。
当時、私は北海道の函館別院に勤務していました。
冬を迎えると、雪かきは毎日の日課です。
しかし、南国鹿児島で生まれ育った私にとって、当然それは初めての経験でした。
先輩方からいろいろと仕方を教えてもらうものの、慣れない作業に音をあげて、いつも「鹿児島に帰りたいなぁ」と思っていました。
ところが、6年ぶりの雪かきは私に「懐かしいなぁ」という思いを抱かせました。
しかも、自分でも意外なほど要領よく作業が進みました。
6年前は嫌々ながらしていた雪かきが、いつの間にか私にとって大事な経験となっていたのでした。
今頃になって、感謝の気持ちが生まれて来ました。
「人生には無駄なことはひとつもない」という言葉を耳にしたことがありますが、本当にその通りだと改めて気付かされたことでした。
同じ作業をするにしても、心持ち一つで思いは違ってきます。
出来れば「お蔭さまで…」と言えるような生き方でありたいと思います。