先月、父の一周忌法要を勤めさせていただきました。
一年前の1月16日くしくも親鸞聖人の祥月命日と同じ日に浄土へとかえらせていただいたことです。
この日は、私にとって親鸞聖人を偲びつつ、同時にまた父を偲ぶという忘れることのできない尊い日になりました。
本来ならば、父の一周忌法要は祥月命日である1月16日に勤めるべきでしょうが、お参りいただくお寺さんも、親戚のお寺もそれぞれ親鸞聖人の祥月命日のご法要をお勤めされるということもあり、引き寄せて勤めようと思っていました。
しかし結局なかなかそれぞれの都合が合わず、2日遅れの1月18日にお勤め致しました。
18日は日曜日だったので、一般にお寺は法事等で忙しい日です。
そこで、できれば土・日曜日をはずしてと考えていたのですが、にもかかわらず敢えてその日曜日にお勤めしたのは、孫たちの
「是非私たちもお参りしたい」
という一言があったからです。
集まった孫は全員で0歳から20歳までの合計9名です。
20歳の孫は、小さい頃からよく遊びに来ていて、また初孫ということもあり、特に父にかわいがられていたので、おじいちゃんへの思いも深かったことかと思われます。
一方0歳の孫は、父が亡くなって2週間目に生まれた私の子です。
1年前、父に子どもの出産予定日が1月28日であることを告げると、父は
「そうか…。
それまではちょっともたんなぁ」
と寂しそうに話していたことが思い出されます。
父と私の子は、残念ながらこの娑婆世界で会うことができませんでしたが、またいつのときにか、必ずお浄土で遇わせていただくんだなぁと思うとき、寂しさ・悲しみだけで終わることのない世界が開けてくるように感じることです。
父の一周忌に際し、お参りしていただいた親戚・ご門徒の皆様、お一人ひとりとお話をさせていただきながら、改めて父はこんなにも多くの方々に支えられて、これまでの人生を過ごさせていただいていたんだなぁと、そのご縁の有り難さを深く深く感謝したことです。