「不退転」

時折、政治家が「不退転の決意で…」と述べることがあります。

この「不退転」はサンスクリット語「アヴィルニヴァルタニ−ヤ」の訳です。

仏道修行において、一度覚った法や境地から退いたり、それを失ったりせず、迷いま世界にかえらないことで、経典では

「不退転に住す」

というように用いています。

政治家の場合も、その拡大用法で、一歩も退かない決意を述べているようです。

浄土真宗では

「他力信心を得たものは、この世において正定聚不退の位につき、必ず仏に至るに定まる」

と説きます。