私自身、年を重ね、世間的に恥ずかしくないようにという意識が強くなってきたこともあるかもしれませんが、最近は、テレビ等で「マナー」に関する情報が流れると、気にして見るようになりました。
すると、自分が正しい(当たり前)と思っていた所作も、実は間違っていたということがよくあります。
日本には仏教と言っても多数存在しますので、浄土真宗として気にかけていただきたい事をご紹介します。
?「御冥福」、「御霊前」は使いません。
浄土真宗は、ただただ阿弥陀如来様の呼び声「南無阿弥陀仏」一つでもって、どんな命であってもお浄土に生まれ、仏さまとなる教えです。
どこかで迷ったり、霊になってしまう・・・、そんな悲しい命は一つもないのだよと言ってくださる仏さまです。
私の方から願わなくても、いつも私の命を必ず救うと言ってくださるのが阿弥陀如来様です。
逆に言えば、私が願い、望まなければ、振り向いてくれないような仏さまではないということです。
御香典を包まれる場合は「御仏前」がいいでしょう。
?お線香は立てずに、横に寝かせて供えます。
線香は江戸時代に考案された、燃香という正式な作法を簡略化したものですので、線香を使用する場合でも燃香に近いように、香炉の大きさに合わせて数回折って供えてください。
立てていると火災の原因にもなりかねません。
?お香は何回もくべません。
また、額の前で押し頂く必要はありません。
お香は、お浄土の香りだと言われます。
軽くつまんで、そのまま一回だけ香炉にくべていただくだけで構いません。
少しの量で、お香(お浄土)の香りを知ることができます。
たくさんくべて、鼻が痛くなる経験は皆さんおありでしょうが・・・
お焼香の作法は、焼香台の前に進み、御本尊に向かい一礼、お香を軽くつまみそのまま香炉にくべます。
合掌、お念仏を唱え、礼拝。
最後に御本尊に一礼し自席にお戻りください。
よく聞かれたり、相談をうけることを書かせていただきましたが、やはり大事なことは、亡き方、ご親族に対する「お気持ち」が大切です。
お作法等で気になることがあれば、どうぞお付き合いのお寺や別院などに気軽にご相談ください。