先日、長崎へ行ってきました

先日、長崎へ行ってきました。

妹夫婦が長崎に住んでいるため、年に数回は長崎を訪れています。

今回は、長崎原爆資料館へ足を運んでみました。

広島の原爆ドームのような爆撃を受けた後の姿がそのまま残ってはいなかったけれども、展示されている沢山の写真や資料からは、原爆の恐ろしさを痛感させられました。

1945年(昭和20年)8月9日午前11時2分

長崎に投下された一発の原子爆弾により、長崎の街は壊滅的な被害を受け、多くの尊い命が奪われました。

一瞬にして、長崎の人たちの人生を変えてしまった、命を奪ってしまった原爆。

その悲惨さに、言葉をしばらく失ってしまいました。

当時、日本は戦渦にありました。

大切な家族を残して戦地へ向かわなければならなかった人たちが沢山いらっしゃいました。

そして、そこで命を落としてしまった方々も沢山たくさんいらっしゃいます。

大切な家族、仲間とのと突然の別れ。

それはそれは、胸がはりさけるほど辛く、苦しく、悲しかったことだと思います。

昨年は、戦後70年ということで、テレビでも戦争の特集番組が多く見られました。

あれからもう70年経つというよりは、私は「たった70年前に、あんなに残酷で悲しい戦いが日本であったなんて信じられない」という思いです。

今の平和な日本。

この日常が当たり前ではないんだと、ハッと気付かされました。

生かされている命に感謝しなくてはなりません。

志半ばで命終えていかなくてはならなかった人たちの、命も、一緒に、命ある限り精一杯生きていかなければ…。

そんな思いが心に芽生えました。

何気なく過ごしている一瞬一瞬が、実はかけがえのないひととき。

長崎原爆資料館は、「いのち」について、今一度考える機会を与えてくれたように思います。

与えられていた命に感謝し、いきとし生けるもの全てに感謝し、お念仏の日ぐらしを送りたいものです。

【確認事項】このページは、鹿児島教区の若手僧侶が「日頃考えていることやご門徒の方々にお伝えしたいことを発表する場がほしい」との要望を受けて鹿児島教区懇談会が提供しているスペースです。したがって、掲載内容がそのまま鹿児島教区懇談会の総意ではないことを付記しておきます。