永代供養堂にお願いすれば、あとの法要は省略しても良いのですか。

永代供養堂とは、いわゆる納骨堂のことであり、お寺の納骨堂に先祖の遺骨を納めている方も大勢おられることと思います。

お盆やお彼岸、または日常も含めてお墓や納骨堂に皆さまもお参りに行かれることでありましょう。

ご家族のどなたかがお亡くなりになったあと、四十九日までの七日ごとの法要や、ご命日にあたる年忌法要があります。

しかしながら、葬儀が終わって永代供養堂に納骨を済ませたら、それ以降はお墓参りが仏事のメインとなり、年忌等の節目の法要を勤めない場合も稀にあったりもします。

お墓参り、納骨堂へのお参りももちろん大切です。

先に命を終えていかれた全ての方々を諸仏として仰ぎ、私に仏法を伝えていただいた、教えに遇わせていただいた仏さまとして礼拝する姿は尊いものです。

永代供養という名称がもしかすると、ご門徒の皆さまにそう思われてしまっているのかもしれませんが、決してそういうことではないのです。

亡き方を偲び、亡き方を縁として、後に続く私たちが今、仏さまの教えに触れ、命を確かめ、また次の世代へ、永代に渡って信仰の灯火が繋がっていくよう、そのような願いをもって大切に年忌の法要などはお勤めいただきたいものです。