『いのち恵まれ 今年も除夜の鐘』(前期)

 毎年のことですが12月になりますと、“もう今年も終わりか、あっという間だったな”と思います。

 私にとって今年は大きな出来事がありました。

 それは春頃、妻との間に新たな「いのち」を授かったことです。

 初めてのことなので、何をしていいか分からず、本を読んだり、話を聞いたりの日々。

 また、できる限り産婦人科にも一緒に行かせていただきました。

 私自身が母親のおなかの中にいた時は行ったことあるでしょうが、物心ついてから初めての産婦人科。

最近の技術はすごいものですね。

(もしかしたら何年、10数年前からの技術?)おなかにゼリーのようなものを塗って、機械をあてれば、赤ちゃんの様子が見られるのですね。

心臓が動く様子、写真を撮って顔が写った瞬間だったり、手足の骨が見えたりと、検診に一緒に行くたびに成長していく様子が分かるたびに喜び、驚き、感動・・・様々な気持ちになりました。

そして、妻のおなかの中で動いているのが分かると、“いのちってすごいなぁ”と素直に思いました。

 この原稿を書いている段階では、おなかの中ですが誕生を楽しみにしている今日この頃です。

 いのちを恵まれているということ・・・どんなにかけがえのないことであり、尊いことであったと、妊娠から母のおなかの中で成長するいのちを通して、実感として感じさせられたことでありました。

 

 また、寿命という字がありますが、寿「ことぶき」は喜びであるように、いのちを恵まれていることは、大きな喜びでありました。

 

 今年も残りわずかとなりました。

 みなさんにとって、どのような1年だったでしょうか?

 恵まれた“いのち”をどのように過ごしてきたでしょうか、また、これからどのように過ごしていくのでしょうか。

 年の暮れ、除夜の鐘の音の中で考えてみてはいかがでしょう。