仏壇といえば、家の一番おまいりのしやすい場所に設置して、朝夕やご縁のある都度、おまいりを通して、仏さまの教えをいただきながら、心豊かに日々をすごさせていただくお心をいただく安らぎと拠り所の場所であると言えます。
皆様も仏壇へのおまいりをしながら、尊い日々の命をすごしておかれることと思います。
私も、よくご門徒の方にお仏壇はどこに設置すればよいのでしょうか、という問い合わせをいただきますがお伝えしておりますのが、『おうちには様々な形があります。
その中でもお仏壇を置く場所は、ご家族の皆様が一番おまいりのしやすい、どうか素通りになってしまわない場所に設置するようにしていただけたらと思います。
』とお話致します。
お仏壇は、その字の如く仏さま(ご本尊)を安置する壇です。
浄土真宗では、正面真ん中にご本尊の阿弥陀如来さまを安置し、そのまわりには綺麗なお飾りがあります。
それは阿弥陀如来さまの「極楽浄土」の清浄なる世界をあらわしています。
お仏壇にお参りするということは、私を思い、支えとなってくださる阿弥陀如来さまの心をいただき、お聞かせて頂くことです。
嬉しい事や悲しい事、辛いこと、様々な悩みの中で生きる私に、『ともに喜び、ともに悲しみ、常に寄り添い、ともに歩んでくださるはたらき』を感じる場所なのです。
そして日々の尊い命を過ごせているのは、様々なお支えとご恩のおかげであることに感謝する場所ともいえるのです。
そのような場所ですから、おまいりをする私たちの、心のよりどころとなる場所になるわけですから、家の中でもおまいりがしやすい場所であれば特に決まりはないと言えます。
最近は、運ぶことで、置く場所を常にかえることができる『移動式仏壇』というものもあるそうですが、移動式仏壇においても同様に、いつでもおまいりがしやすい場所に移動していただき、私たちの生活の中の拠り所となるなくてはならないものとして置くようにしていただけたらと思うことです。