「和顔愛語(わげんあいご)」とは、浄土真宗の宗祖である親鸞聖人が真実の経典として大切にされた浄土三部経のひとつである『仏説無量寿経』というお経の中にある言葉です。
「和顔」とは和やかな顔、「愛語」とはやさしい言葉です。
仏説無量寿経には「和顔愛語」の後に「先意承問(せんいじょうもん)」と続いています。これは、先に相手の思いを察し、喜んでいただくということです。
私たちは生きていく上で、多くの人と接していきます。人と接する中で、自分のことばかり考えて行動すると相手の反感や怒りを生むこともあります。
相手の身になり、相手の思いを満たそうと考えた時に、和やかな顔とやさしい言葉をかけると相手の心も穏やかにすることができると思います。
「和顔愛語 先意承問」とは、多くの人と関わりながら生きていかなければいけない私たちに、相手を思い行動することの大切さを示しています。