報恩講法要(ほうおんこうほうよう)は、浄土真宗のみ教えをお示しくださった親鸞聖人に感謝し、そのご遺徳を偲ぶ中に、阿弥陀如来さまの救いをあらためて心に深く味わわせていただく法要です。
親鸞聖人は、1263年1月16日に90歳でご往生されました。
浄土真宗本願寺派の本山である京都の本願寺(西本願寺)では、1月9日より聖人の祥月御命日である1月16日まで御正忌報恩講法要としておつとめされます。
また全国の浄土真宗の寺院では、「お取り越し」「お引き上げ」などとも言われ本願寺の報恩講に先立って年内におつとめされることが多いです。
報恩講の名称は、親鸞聖人の33回忌のご法要にあたり、親鸞聖人のひ孫である本願寺第3代覚如上人が、そのご遺徳を讃仰するため『報恩講私記』をご制作になられたことに由来しています。以来、700年を超える歴史の中で、先人たちが現在まで大切にお勤めされてきました。
お念仏の道をお示しいただいた親鸞聖人のご遺徳を偲ばせていただき、私がお念仏に遇えた喜びを感じつつ、感謝の気持ちでおつとめさせていただく浄土真宗にとって大切にされている法要が報恩講法要です。
ぜひ、本願寺の御正忌報恩講法要・お近くのお寺の報恩講法要へお参りください。また、ご家庭でも報恩講法要をおつとめいただけたら大変有り難いことです。