仏前での「おつとめの作法」について教えて下さい。

仏前でのおつとめは、原則として朝と夕方に行います。

まず始めに輪灯(りんとう)や金灯籠(かなとうろう)に点火します。

次に蝋燭(ろうそく)に火をつけ、続いて線香に火をつけ香炉にお供えします。

このとき線香は立てずに、香炉の大きさに合わせて折って寝かせて下さい。

次にお仏飯をお供えします。

お仏飯は、朝のおつとめの後、できれば午前中に下げて、いただきたいものです。

おつとめを始める時は、まず念珠をつけて合掌礼拝をします。

その後、経卓(きょうじょく)から経本をとり、軽くおしいただいた後、経本を開きます。

リンは最初と最後等定められた箇所で定められた回数を打ちます。

最初に2回、最後に3回といったかんじです。

おつとめが終わると、経本を閉じて軽くおしいただき、経卓に置きます。

そして合掌礼拝をします。

おつとめがおわると輪灯や金灯籠そして蝋燭の明かりを消します。

おつとめに関しては、本願寺の第8代蓮如上人の頃より、ご先祖の方々が読み親しんでこられた「正信偈・6首引」をぜひお勤めできるようになっていただきたいものです。

その他「讃仏偈(さんぶつげ)」「重誓偈(じゅうせいげ)」等「日常勤行聖典」等に載っているお経もあげて下さい。

浄土真宗のおつとめは、仏徳讃嘆(ぶっとくさんだん)であり、阿弥陀如来のご本願のおはたらきによって救われていくことを慶ばせて頂くのです。

ですので自力修行を前提とした「般若心経」などは、浄土真宗ではおつとめしておりません。

お経のとなえかたについては、所属するお寺の住職にご指導いただければ幸いです。