先日「学生限定☆飲み放題880円!」の店で
50代くらいのおばちゃん軍団が
「わたしたち学生だから880円にして!!!」
と言い張り、880円になった現場を目撃しました。
言ったもん勝ちです。
また、学校のクラス分けの際
「○○さんと同じクラスにしないでください」
と申し出ると、同じクラスにならないという噂を聞きました。
実際、学校関係の友人に聞くと
同じクラスにしてはいけないリストなるものを、
校長室に保管しているという学校があるそうです。
言ったもん勝ちです。
私も我が子のため、言っちゃいたい衝動にかられます。
だって、私は根っからの「言いたがり」人間。
いつだって「言わなきゃ損!」だと思っています。
でも、この年になって
【会社(コミュニティ)が円滑に機能するために、黙秘することを任務とする】
という職種があることを知りました。
それは秘書という仕事でした。
秘書には、
「たとえそれが自分のミスでなくても、上司に黙って叱られなければならない」
「自分の意に反することでも、その意見を述べてはならない」
といった役目があるそうです。
言わないことが秘書の仕事のひとつであり、それが会社の利益になるというのです。
自分の意見を言えることは、本当にすばらしいことです。
たとえそれがどんな内容であっても、
思いを言葉に表現できるということ自体、
人間の叡智だと思っています。
ですが、言わないことで営まれる世界もあるのですね。
時と場合によるのだろうけど、
勝ち・負け、損・得の感情でだけでなく、
もの言える・言わない人間になりたいです。
ちなみに、私は昨年の春めでたく秘書検定試験2級に合格しました〜(^‐^)v
資格を取得したところで、やっぱり言いたがりのままですが、
言わないことの役割を知り
“言わなかったもん勝ち”の部分も
ちょこっとですが、触れることができるようになった気がしています。