皆さんの自宅にあるお仏壇の様子を見て下さい。
一番手前の机には右からロウソク立て、香炉、そしてきれいなお花があるはずです。
これを三具足といい、浄土真宗における日常のお飾り(荘厳)の正しい形です。
その仏具の一つにロウソクがあります。
ロウソクの灯は阿弥陀仏の智慧と勢至菩薩を表し、お花は仏の慈悲と観音菩薩を表しているといわれています。
皆さんがお使いになっていらっしゃるロウソクは大半が白だと思います。
けれども、赤いロウソクや銀のロウソクをご覧になられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、ロウソクに4つの種類があり、法要の種別によって使い分けをしています。
まず白いロウソクは一般的な法要。
赤いロウソクは親鸞聖人のご命日をお勤めする法要である報恩講。
金のロウソクは慶讃法要や仏前結婚式など、銀のロウソクは葬儀や追悼法要など。
なお、金と銀のロウソクは、白いロウソクの上にそれぞれ金箔と銀箔を押したものなのですが、浄土真宗の法式規範によると、金は赤で、銀は白で代用してもよいことになっています。
しかし、これは一般の家庭で必ず使い分けしなければならないということではありません。
主に一般的な白いロウソクを用いれば良いのであって、使い分けすることが出来ればなお良いということです。