「法名」と聞けば、亡くなってからいただくものと考えている方も多いのではないでしょうか。
私たちの浄土真宗において法名とは、「得度」をし僧侶となったとき。
あるいは「帰敬式」(ききょうしき)を受けられた方に対し、ご本山(西本願寺)より授与されるものです。
つまりは、「仏法に帰依した人の名前」が法名であり、決して亡くなってから授かるというものではなく、生きているまさに今この時にこそ、仏教徒としての証しをいただくことが本来の姿であると言えます。
法名の頭には必ず「釋」の文字がつきます。
これは、お釈迦さまの釈の字を一字いただいており、お釈迦さまの弟子であるということも表しています。
ですので、法名をいただくということは「これからは仏さまの教えを聞いて生きていきます」という決意であり、大切な心がけであると言わねばなりません。
ご本山の帰敬式については、通常ですと午前(朝のお勤めの後)と午後1時半の1日2回、毎日行われていますので、京都に行かれることがありましたら是非ご本山で仏教徒としてのお名前をいただかれてはいかがでしょうか。