平成21年度が始まりました。

平成21年度が始まりました。

1月は1年の始まりということで、今年1年のことをいろいろと思い描いたりするものですが、4月は年度の始まりということで、また違った意味であれこれ思ったりするものです。

学校、あるいは社会、それぞれに新たな環境での生活に期待感をもって臨んだ人もいるのではないでしょうか。

ところで、この世の中、何も授業料を払うのは学生だけではありません。

考えてみると、私たちは生きていく上でしばしば

「失敗」

という痛い授業料を払うものです。

誰にでもそのような苦い経験はあるものですが、でもそこでへこんでばかりいたのでは、成長は望めません。

失敗でも前向きにとらえると、その収穫は想像以上に大きかったりするものです。

だから、生きて行く上で失敗ばかりを恐れていたのでは、何も得られないと思います。

とは言っても、自分ではちゃんと仕事をしているつもりでも、周囲の反応が期待したほどではなかったり、時には苦情が寄せられたり、あるいは注意を受けたりすることさえあったりもします。

でも、世界中のどこを探しても完璧な人間なんていません。

誰もが、多くの失敗を重ねながら、そのことをバネにして生きているのです。

そうすると、大切なことは失敗を恐れて何もしないでいるよりも、たとえ失敗したとしても、いろんなことに積極的にチャレンジして行くことではないでしょうか。

あなたは

「失敗」

という痛い授業料を払う一方で、学生とは違って毎月しっかりと給料をもらっているのですから、せめてその十分の一くらいは、

「失敗」

によって明らかになった自分の弱点を補ったり、自分の資質を高めることのために投資してみても良いのでは…、ありませんか?

【確認事項】このページは、鹿児島教区の若手僧侶が「日頃考えていることやご門徒の方々にお伝えしたいことを発表する場がほしい」との要望を受けて鹿児島教区懇談会が提供しているスペースです。したがって、掲載内容がそのまま鹿児島教区懇談会の総意ではないことを付記しておきます。