残暑が続くなかにも秋の気配を感じさせるこの頃となりました。
振り返ると、今年の夏は、各地で豪雨災害がおき、亡くなった人や家を失った人もいました。
ふと、私は数年前に自分の町でおきた豪雨災害を思い出しました。
その時も数日間、今までに体験したことのないような大雨が続いたため川が氾濫し、多くの家が浸かりました。
幸い、亡くなった人はいませんでしたが、私の知り合いの家や会社の事務所が水に浸かり多くの被害が出ました。
災害の後、高校生や地域の人々がボランティアで災害の後始末をしたことを覚えています。
何故、このような異常な気象が続くのでしょうか。
今年も梅雨明けのあと、毎日のように雨が降り続くので、その理由を考えてみました。
まず原因として浮かんだのは、地球温暖化などの環境問題です。
よく、ニュースなどで、温暖化の問題が取り上げられていますが、いつも
「自分の身の回りのことではない」
と、まるで他人事のように考えていました。
けれども、自分自身の回りで温暖化が原因と思われる災害が起きたとき、これは他人事でなく自分の問題でもあると気づきました。
そして、それからは環境に関する問題や温暖化を防ぐために、自分でまず出来ることは何かなと考えるようになりました。
ただ、頭では分かっていても、実践となると急にはなかなか思い通りにはいかないものです。
つい、水を出しっぱなしにしてしまったり、電気を付けたままにしてしまった時など、あれほど自分は環境問題のことを考えていたのに…と反省しますが、それも少し時間が経つと忘れてしまいます。
しかし、考えてみますと私達はいろいろなことを忘れてしまうのが日常のすがたです。
辛かったこと、悲しかったこと、腹を立てたことなど、いつまでも覚えていたのでは大変だからです。
もちろん、大切なことまですぐに忘れて良いというのではありません。
けれども、その大切なこともしばしば日常の忙しさにまぎれて忘れてしまうことがあります。
だからこそ、私たちは何度も聞き、繰り返し学ぶ必要があるのではないでしょうか。
確かに、大きなことをすぐに成し遂げるのは難しいことです。
だからといって、すぐに諦めてしまうのではなく、まずは無理をすることなく、自分に出来ることから焦らずに続けていくことが大切なのではないでしょうか。
深刻な社会問題化している温暖化の問題も同じように、先ずは自分の出来る範囲のことから、地道にそして続けていくことが大事なのではないかと思います。