先日、テレビで芸能人の方が世界の国で暮らす番組を見ました。

先日、テレビで芸能人の方が世界の国で暮らす番組を見ました。

私が見た放送では、ブータンで生活するものでした。

ブータンは金銭的・物質的豊かさを目指すのではなく、精神的な豊かさ、つまり幸福を目指すべきだとする考えであるGNH(国民総幸福量または国民総幸福感)を大切にしている国です。

ある年の国勢調査では、

「あなたは今幸せか?」

という問いに対し、9割の人々が幸福であるとの結果も出ています。

番組で印象に残った場面がありました。

それは、芸能人の方がお世話になっている家の方が、自分の畑仕事に出かける途中に、近所の人が畑仕事をしているのを見かけたのです。

すると、自分の畑にはいかずに、近所の畑仕事を手伝いはじめたのです。

「自分も色々と助けられているから、他の人の仕事を見かけたときには手伝うようにしている。

互いを気にかけながら生きていくことが大切だ」

と言われていました。

まさに“お互いさま、おかげさま”の気持ちでありましょう。

この言葉を聞いて精神的な豊かさ、幸福につながるのだろうと感じました。

一方、我が身を振り返ると、自分のことばかりで生活している私。

“互いを気にかけながら生きていく”の言葉で深く考えさせられたことであります。

【確認事項】このページは、鹿児島教区の若手僧侶が「日頃考えていることやご門徒の方々にお伝えしたいことを発表する場がほしい」との要望を受けて鹿児島教区懇談会が提供しているスペースです。したがって、掲載内容がそのまま鹿児島教区懇談会の総意ではないことを付記しておきます。