最近感じたこと・・・

最近感じたこと・・・

毎日納骨堂にお参りにいらっしゃるご門徒さん。

もちろん、毎回ニコッと笑顔で挨拶、手を振ってくださったり、日常会話を楽しんだり。

その方が、ある日、納骨壇にお参り中、灰をこぼされたそう。

そんなとき、偶然お隣でお参りをされていた方が、一緒にお掃除をしてくださったとのことでした。

ここから、毎日納骨壇にお参りされる方をAさん、お掃除を手伝ってくださった方をBさんとしますね。

掃除をしながらAさんとBさんは会話をしました。

すると、またまた偶然にも、Bさんの親戚の方とAさんは一緒に仕事をしたことがあったそう。

話しもはずんだことでしょう。

数日後、このような話をAさんが私たち(お寺の受付窓口)にしてくださいました。

そして、Aさんは、

「掃除をしてもらったお礼をどうしてもしたいから、Bさんの連絡先を教えてください」

とおっしゃいました。

私たち:

「最近は個人情報等の問題もあるので、こちらからBさんに連絡をいれて、連絡先をお教えしてもいいかを確認してみますね〜」

そしてBさんに連絡をいれて、お話をしたところ、

Bさん:

「ではこちらから連絡をAさんにいれてみるので、Aさんの連絡先を教えてください。」

私たち:Aさんの連絡先を教える。

それからまた数日後、Aさんが納骨堂に参拝にいらっしゃいました。

Aさん:

「Bさんの連絡先を教えて」

私たち:

「Bさんに連絡先をお教えしたので、連絡がくるはずですよ」

Aさん:

「い〜や、連絡はまだこないから、こちらからしてみるので教えて」

私たち:

「う〜ん・・・」

Aさん:

「私はいつもここに来ているし、私のことは分かるでしょう」

私たち:

「連絡がBさんからあるはずなので、待ってみてください。

すみませんね〜(>_<)」 Aさん: 「もういい。不親切だね〜」 っと怒ってしまいました。 その後、AさんとBさんは連絡をとることが出来たのですが、 Aさんはこの件をきっかに、受付の前をす〜っと通っていくようになりました。 あまり挨拶もされなくなってしまいました。 受付をさけるように、通っていかれます。 私は、考えてしまいました。 もうちょっと、違う対応の仕方があったのではないか。 けれど連絡先を確認もとらず教えるわけにはいかない。 どうしたら、Aさんに不愉快な思いをさせることなく、事情を分かっていただけたのだろうか。 今Aさんはどのような気持ちで受付前を通過されて、納骨壇に向かわれるのだろうか・・・ やっぱりおだやかな心でお参りをしていただきたいのに、それをそこで働いている私たちが、こわしてしまったのではないだろうか・・・ これからの毎日で、少しずつでもわだかまりのようなものをほぐしていく努力をしていこうと思います。 人と人との関わりを大切にしていかなくてはなりませんね。

【確認事項】このページは、鹿児島教区の若手僧侶が「日頃考えていることやご門徒の方々にお伝えしたいことを発表する場がほしい」との要望を受けて鹿児島教区懇談会が提供しているスペースです。したがって、掲載内容がそのまま鹿児島教区懇談会の総意ではないことを付記しておきます。