先月の7月22日午前に喜界島等で皆既日食が観測されました。
1963年7月21日に北海道東部で観測されて以来国内では46年ぶりで鹿児島県の本土や県内の他の離島でも部分日食が観測されたことです。
私自身は、皆既日食にはそれほど興味がありませんでしたので、日食を見るためのメガネも準備しておらず、
「テレビで中継を見ればいいや」
ぐらいに思っていたのです。
しかしながら7月22日の午前、その時間が近づくにつれてその思いとは裏腹に、思わず近所で人が集まって観測している場所に移動している自分がいたのです。
そして、そこで他の人のメガネを借りて見せてもらいました。
曇ったり晴れたりの天候でしたが、なんとか見ることができました。
私の地域からは部分日食しか見れませんでしたが、自然の神秘を大いに感じさせて頂いたことです。
テレビで見るのでなく、直接見ることができて、本当によかったと今つくづく思うことです。
また、皆既日食中には、セミが鳴きやんだりした等々、人間以上に動物たちはその変化に敏感に反応していたようです。
人が住む場所では、皆既時間が6分25秒と最も長く、世紀の瞬間を見ようとたくさんのツアー客が訪れた十島村悪石島では、悪天候のため皆既日食を観測できなかったようです。
ツアー客の方々も島民の方々もみな晴れることを願っておられたであろうことを思うと、なんともいいようのない気持ちになることです。
「初めてだったので見られず残念。
真っ暗になり、皆既を体験できたのが救い」
という県外のツアー客のコメントや
「日食は見られなかったが、大勢の方と感動を共有できた」
という島民の方のコメントを新聞で見て、それぞれの方の皆既日食に対する思いが伝わってきたことです。
次に国内で皆既日食を見ることができるのは、26年後。
先のことはわかりませんが、生きていたなら
「今度は事前に日食メガネを準備し、そしてしっかりと事前学習をしてから観測に臨みたい」
そういう思いにさせてくれた、今回46年ぶりの皆既日食でした。