『人はささいな言葉に傷つきささいな言葉で癒される』

はやいもので2010年も始まって1カ月が過ぎました。

あなたは、いかがお過ごしですか。

さて、私事ではありますが今年のお正月は特別なものでした。

といいますのも、卒業して以来20年ぶりに中学校の同窓会が行われたのです。

久しぶりに顔をあわせる人も多く、歳月の流れを感じさせられるものでした。

あなたは同窓会、参加されたことありますか。

名前を思い出せない人、顔すら変わってしまいわからない人など様々でしたが、楽しいひと時を過ごせました。

そんな中、お開き直前ひとりの女性から声をかけられました。

3年時のクラスメートでしたので、すぐに名前は思い出せました。

「チーちゃん」です。

しかし、当時のことはほとんど思い出せません。

そんな私に、チーちゃんは言うのです。

「中学2年生の時、転校して初めて声をかけてもらってうれしかった」と。

私は、チーちゃんが転校してきた記憶さえありませんでしたが、チーちゃんの中には20年間忘れられない出来事として記憶してもらっていたのです。

私は、少しうれしい気持ちでその会を終えることができました。

でも、よくよく考えると、これってすごく怖いことですよね。

たまたまチーちゃんがうれしい思い出であったから声をかけてくれましたが、これが嫌な思い出だったらきっと声さえかけてくれないばかりでなく、20年もの間ずっと恨まれ続けていたことでしょう。

もしかすると、そんな同級生もいるのかもしれません。

ただ単に、私が気付かないだけで。

まさに「ひと言」重みです。

あなたは、誰かの言葉に傷付いたり、逆に癒されたりしたことがありますか。

あなたは、誰かを言葉で傷つけたり、逆に癒したりしたことがありますか。

和顔愛語(わげんあいご・穏やかな顔と優しい言葉)で、日々過ごしたいものですね。